珪藻土/MPパウダー

まず、珪藻とはなんでしょうか?

珪藻土写真01

珪藻とは10万種以上の種類を持つ植物性プランクトン(=珪藻/藻)です。海、川、池、水田、水槽、水路など様々な水の中に生息しています。

珪藻土とは、800万~1000万年前の植物性プランクトンの一種である珪藻の遺骸(珪藻殻)が泥粒子とともに沈殿し、遺骸の中の有機物が酸化分解し二酸化ケイ素(無機物)を主成分とする殻が海底や湖底に堆積して化石化したものです。
珪藻の種類や地層の上層部、下層部から採掘によってPHも弱酸性から強アルカリ性まで様々です。

主成分はガラスと同じ珪酸質(ケイ素(Si)と酸素(O)の化合物)で、シリカ(二酸化珪素 SiO2)です。ダイアトマイトともいいます。

島国である日本では、珪藻土は全国いろいろな地域で採掘され、珪藻土の産地については日本では約80ヶ所前後あります。 有名な所では北海道・秋田・石川・島根・岡山・大分などあります。

しかしながら、秋田県産や大分県産は大半が大手ビールメーカーの濾過装置や土地改良材等に使用され、また、石川県産は七輪に使用されています。それに便乗して採掘されたものが分配されたり、余剰の歩留まりの部分が壁材として転用されていますが、珪藻土の特性と用途がそれぞれに違います。

約60種類あるといわれる珪藻土の中で、快適性を実感できる珪藻土はほんの一部の珪藻土にかぎられます。その珪藻土が「メソポア珪藻土」なのです。

珪藻土の魅力

珪藻土は直径2~50ナノメートルの細孔を無数に持ち、細孔の機能による自律的な吸放湿を半永久的に行います。この調湿作用は夏場の暑く湿気が多い場合は湿気を吸収し、冬場の湿気が少なく乾燥している場合は湿気を放出し温度を調整するため、結露と湿害を防止する効果を持っています。

家の壁は第三の皮膚とも言われています。そのため、壁に求められる機能は極めて重要です。
機能性塗り壁材、MPパウダーはメソポア(Mesopore)の細孔パワーが湿度コントロール・脱臭・オイルミスト吸着・空気浄化などの機能を発揮し、住環境を健康で快適にするメンテナンスフリーの住まいづくりに貢献する新しい機能性塗壁材です。

 [ 安全な塗り壁材です ]
有害な化学物質などが入っていない為、空気を汚染することがありません。 「F☆☆☆☆」を取得する必要のない壁材で、使用制限も受けません。

MPパウダーの差別化と特徴

メソポア珪藻土について

ポアの大きさと含有量が珪藻土選びの決め手

珪藻土の代表的な特徴である湿気をコントロールする湿度の調整機能(調湿機能)は、「ポア(珪藻土の穴)」の大きさとその含有量によって決まります。
その性能が今までの珪藻土を超越する最大の理由は、肉眼では見ることが不可能な珪藻土の細孔(穴)である「ポア」の大きさがメソポアであるからです。
小さすぎ(ミクロポア)ても、大きすぎ(マクロポア)ても満足な調湿機能は働きません。
吸放湿性能の高いメソポア(直径2~50nm)の細孔を持つ珪藻土が、「超・珪藻土」です。
(※nm=ナノメーター、百万分の1ミリ)

ミクロポア
(直径2nm未満)
細孔の直径が2nm以下の小さめのポア、吸湿機能は大きいが放湿機能が少ない。 (備長炭・竹炭・ゼオライト・活性炭)
メソポア
(直径2~50nm)
細孔の直径が2nm~50nmの範囲のもの(北海道産珪藻土)小さすぎず、大きすぎず、調湿機能に最も優れているちょうど良い大きさのポア。 湿気の多いときには吸って、乾燥して湿気の少ないときに吐き出し、湿度を自然に調整してくれる。
マクロポア
(直径50nm以上)
細孔の直径が50nm以上の大きめのポア、調湿機能が少ない。(現在一般的に多く使われている珪藻土の大半は、マクロポア珪藻土です。) 単純にスポンジや軽石等は典型的なマクロポアです。「吸水力」には優れていますが、水蒸気(湿気)を吸う「吸湿力」はありません。
※メソポアとは、直径2~50ナノメーターの細孔(穴) (ナノメーター:百万分の1ミリ)