セルロースファイバー

セルロースファイバーとは?

新聞紙を主な原料として造られる木質系断熱材です。
新聞紙を細かく粉砕し、ホウ素系薬剤を添加し造られる自然素材の断熱材です。
断熱材としては壁内に施工する「内断熱」になり、断熱性能の他に、調湿性能、防音性能、防火性能、防虫性能など多くの性能が備わっているため、家全体の付加価値を高めてくれる断熱材です。

世界基準の断熱材

セルロースファイバーはアメリカの断熱材シェアNo.1です。
断熱性能もさることながら、優れた防音性能を備えたセルロースファイバーは空港付近や自衛隊基地付近の住宅にはより多く使用されています。
また、ドイツなどのヨーロッパ諸国にもコストパフォーマンスの高い断熱材として評価されています。

セルロースファイバーの性能

  • 断熱性能
     セルロースファイバーは壁の中に隙間なく吹き込んで施工するため高密度で充填されます。そのため、壁内の配管やコンセントなどの障害物部分に発生しやすい断熱欠損がほとんどなく高い断熱性能を発揮してくれます。断熱性能値が高い断熱材を使用しても断熱欠損が発生する断熱材ではデータ通りの性能値を発揮する事はできません。高い密度で、しっかりとした断熱性能値を発揮できるのがセルロースファイバーなのです。
熱伝導率0.040W/(m・k)
断熱材区分C
透湿率155ng/(m・s・ps)
透湿抵抗0.00645m・s・pa/ng
  • 調湿性能
     セルロースファイバーが一棟当たりに、吸放湿できる水分量は約600Kg。湿度の高い日には吸湿し、蓄えた水分は乾燥した日に放湿します。右記の表は群馬県のセルロースファイバー仕様物件で実際に計測したデータです。セルロースファイバーを使うことで結露対策が可能となります。
  • 防音性能
     セルロースファイバーは壁内の障害物(配管等)に左右されることなく充填することができるため、高密度施工が可能になります。(吸放湿性能は確保したまま)アメリカでは、空港・自衛隊基地周辺など騒音問題が発生しやすい地域では多くの方がセルロースファイバーを使用した家づくりを選択しています。高気密住宅のように遮音をすると室内の反響音で快適性を阻害してしまうケースが多くあります。セルロースファイバーは無数の空気孔による吸音になるため日常に生活をより快適にしてくれるのです。
  • 防火性能
     セルロースファイバーの原料が新聞紙であることから万が一の火災の場合に燃え広がってしまいそうですが、ホウ素系薬剤が添加されているため、1200℃のバーナーで燃やしても表面が黒く炭化するだけで中まで燃え広がりません。万が一の火災の時でも延焼を抑えている間に安全を確保できたり、有毒ガスを発生しないので被害を最小限に抑えてくれる重要な役割を果たしてくれる断熱材といえるでしょう。
  • 防虫効果
     セルロースファイバーにはホウ素系薬剤が添加されているため、防虫性能があります。シックハウスやハウスダストなどのアレルギーで悩んでいる方は今も増えています。住まいから原因となる虫・ゴキブリ・カビ・ダニなどを排除することで根本的な対策が取れます。また、ホウ素系薬剤は眼科で目の洗浄にも使われるほど人体には悪影響のないものですので安心して使用することができます。

Qセルロースファイバーは新聞紙で出来ているそうですが、万が一火事になった場合、大丈夫ですか?

Aこのセルロースファイバーは製造過程でホウ素(ホウ酸)を添加している為、自己消化作用があります。


Q壁内の断熱材が沈下して隙間が出来てしまわないですか?

Qはい、建材試験センターでしっかりとしたデータが出ています。セルロースファイバー断熱材を施工する際に、決められた密度、工法を守れば、一般の住宅で30年間に相当する24時間連続で振動させ続けても沈下しません。また、信頼のおけるプロの施工会社にお願いしていますので安心してください。


Qセルロースファイバーには防虫効果があるそうですが、体に害はないですか?

Qこれも建材試験センターにて安全性が証明されています。経口致死量(LD50)という、毒性テストで、皆さんがお使いの食卓塩よりも安全であることが証明されています。


Q住宅エコポイントの対象になるんですか?

Qはい、地域によりますが、室内側に気密シートを貼らずに認定を取得することも可能です。詳しくはお問い合わせください。


Qリフォームでも使えますか?

Qはい、室内側の石膏ボードを剥がし、既存の断熱材を取り除いた後に施工することをお薦めします。 耐震補強、シロアリ被害等も同時に確認することで家が長持ちすると思います。


Qセルロースファイバーはエコな断熱材ですか?

Q製造エネルギーは他の断熱材に比べてもはるかに少ないエネルギーで製造されています。